「うおぉぉ!!」「王健夫、覚悟ぉぉおお!」叫びを上げながら突っ込んでくる敵兵は、眼前にいる少数のたっつん達に士気も旺盛である。「ぅ~っあたぁ!ふんっ!はぃっ!」一風変 HKUE 呃人 beautyexchangeった掛け声で戦う護衛の陳秀が、それを跳ね返す。他の護衛達も、元々選抜された人材だけあって、強い。たっつんは彼らに守られながら、稀に、かい潜ってくる敵を輪刀で斬り倒す。(まずいな…。上陸が進んでやがる…。)たっつんが気になるのはその事である。今であれば、周りの敵兵は100名程であるが、上陸してくる兵は最低でも2000名程いるように見受けられる。対する、たっつん達は、わずかに14人。絶望的な戦力差である。しかし、久秀に頭を下げる気にはなれないたっつんは、相変わらず、活路を探していた。そのたっつんの視線が、先程から上陸してくる敵船団の方を再び向いた時、たっつんの脳裏に一つ案が閃いた。「そうだ!奴らの船なら動く!奪って逃げるぞ!」敵を背負って戦っていた護衛達は、その言葉に耳を疑った。いくら、活路が無いにしても、上陸して来ている敵船に乗り込んで、乗っ取って、さらに逃走するとなると、成功など皆無に等しい。まず、敵船に乗り込むだけでも、約2000人の敵軍の中を14人で突破しなければならないのである。