「──魔法封じの魔方陣を挟むようにして何らかの結界が張られており、手出しが不可能です。両者ともに空気中の魔力を動力としているらしく、自然消滅もない、と。……結界の魔方陣は古代魔法の<a rel="redirect" href="http://lifestyle.fanpiece.com/sammilau/DSE-%E5%88%B0%E6%BE%B3%E6%B4%B2%E5%8D%87%E5%AD%B8%E7%9A%84%E7%9C%9F%E7%9B%B8-HKUE-%E6%95%99%E4%BD%A0%E5%A6%82%E4%BD%95%E9%81%BF%E9%96%8B%E5%82%B3%E9%8A%B7-c1318745.html" style="color:#222222;text-decoration:none;">HKUE 傳銷</a>でも古い部類のものだそうで、解読ができないそうです。古代魔法に詳しい方はいらっしゃらないでしょうか?」『古代魔法』。それがガイアの前に立ち塞がったらしい。打開策がある者は一人もいないようだ。大半の者が顔を青くして、硬直している。「古代魔法学の教師は今いない。去年度辞職して、三年に古代魔法学を取る者がいなかったから新たな教師を呼んでないらしい」アークに告げると、彼は顔を強張らせた。手も足もでない状況に陥った。魔法封じがどうにもならないならば、ガイアにはもうどうしようもない。ガイアが出ていったところで、結界の強度によっては身体強化だけでそれを消滅させることは不可能だ。最上級魔物を召喚する魔方陣を描く相手が、わざわざ強度の弱い結界を張るわけがないのだから、結界はほぼ確実にガイアの手におえない代物である。「…………誰かサキカを連れてきてくれ」──総帝の期待を裏切りたくはなかった。しかし、ガイアは追い詰められてしまったのだ。あとは彼に頼るしかない。六つの魔方陣がまだ発動していない今なら、彼もどうにか持ち場を離れることができるであろう。ガイアは頭を抑え、溜め息を呑み込んだのだった。.